AI駆動のスポーツ映像技術を手がけるPixellotは、ポータブル型スポーツAIカメラの新世代機「Pixellot Air NXT」を発表した。自動化されたマルチスポーツ配信技術の新基準を掲げる製品で、FIBA(国際バスケットボール連盟)の認証を取得している。サッカー、バスケットボール、アイスホッケー、アメリカンフットボール、ラクロス、フィールドホッケーなど幅広い競技に対応する。

Air NXTは、Pixellotのコーチング・分析・OTT(動画配信)プラットフォームとシームレスに連携し、映像とデータを一元管理できる単一のエコシステムを構成する。新たにデジタルステレオマイクを搭載し、NVIDIAの技術による滑らかな映像処理と、従来比で最大4倍のストレージを備え、歓声もプレーも試合の見どころも高精細に捉えるとしている。

試合・トーナメントの配信に対応

Air NXTは、スポーツファミリーやチーム・クラブから、エリート組織まで、あらゆるレベルのニーズに応える設計だという。連続する試合のライブ制作を簡便にする独自の「トーナメントモード」を備える。ストレージ容量は最大512GBに拡張され、バッテリーは最大5時間の録画に対応する。充電速度も従来モデル比で33%高速化し、安定した連続稼働を実現するとしている。

Pixellotのオープンプラットフォーム構成により、分析プラットフォーム、スカウティングプラットフォーム、高度なグラフィックスや遠隔実況ソリューションなど、他のサービスとの連携も容易だ。エンタープライズ向けには、任意の配信先へのストリーミングに加え、YouTubeやSNS、サードパーティのOTTプラットフォーム、あるいはスポーツ団体向けに構築されたPixellotのホワイトラベルソリューションを通じて、試合やハイライトを楽しめる。

またAir NXTは「デュアルストリーム」機能を導入した。ボールやプレーの中心へ自動でズームするTV放送スタイルの映像と、フィールド/コート全体を俯瞰するパノラマ映像の両方を視聴できる。これにより、ファンもコーチもあらゆるアングルから試合を楽しめるとしている。

新しいAIアーキテクチャ

Air NXTの発表にあわせ、Pixellotは新世代のAIアーキテクチャも披露した。先進的なディープラーニングアルゴリズムを用いて開発され、過去8年間にさまざまな競技で配信された500万試合以上のデータで学習させたもので、多様な競技におけるボール追尾とゲーム状況(ゲームステート)の識別で高い精度を実現するという。さらに、試合単位・選手個人単位のハイライトを自動生成する機能も新たに備える。

ハイライトの作成は自動・手動の両方に対応し、クリップの切り出しとSNSでの共有がこれまで以上に容易になったとしている。試合を決める3ポイントシュートも、終了間際の同点ゴールも、簡単に共有できる。

FIBA認証を取得

Pixellot Air NXTは、FIBA Equipment & Venue CentreのApproved Softwareプログラムを通じてFIBA認証を取得しており、プロバスケットボール競技の高い基準を満たしているという。Pixellotは、この認証がAIを活用した映像・分析ソリューションによるバスケットボール技術の進展における同社の役割を裏付けるものだとしている。

開発陣のコメント

Pixellotで製品担当VPを務めるShelly Berkovitch氏は、Air NXTは単なる新型カメラではなく、試合やトーナメントの記録・分析・共有のあり方を変えるものだと述べ、トップレベルのスポーツ映像を、あらゆるレベルの競技に手が届く形で提供するという同社のビジョンを体現すると説明した。刷新したAIアーキテクチャとユーザー本位の技術革新により、選手・コーチ・ファン・組織にとって比類のない映像・分析ソリューションを実現するとしている。

CTO兼共同創業者のGal Oz氏は、Air NXTによって、これまでトップ競技でしか手が届かなかった水準の映像・分析を、より多くの選手・家族・コーチに届けられるようになったとコメント。世界中の数千人にのぼるPixellot Airユーザーからのフィードバックと、イノベーションへの取り組みを組み合わせることで、スポーツ愛好家と放送事業者双方の期待に応える製品を作り上げたとしている。


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