株式会社NTTSportictは、スポーツ施設に設置したスポーツAIカメラ・固定カメラを使い、現地の利用者が手軽に撮影・配信を始められる新サービス「STADIUM TUBE らくらく撮影」の本格運用を開始した。
あわせて、スポーツDXを活用したまちづくり「マチスポ」の連携協定に基づく実証事業に取り組む、沖縄県恩納村および宜野座村のスポーツ施設に本サービスが導入された。これにより、誰でも簡単に、スポーツAIカメラなどを使った試合・練習の自動撮影や配信を行えるようになる。
開発の背景と特長
スポーツ施設へのスポーツAIカメラ導入が進むなかで、NTTSportictには「現地で手軽に撮影を始めたい」「複雑な予約や操作を省いて使いたい」といった、スポーツチームや現地利用者からの声が多く寄せられていたという。
「STADIUM TUBE らくらく撮影」は、施設受付でQRコードを読み取り、スマートフォンなどの画面で数ステップの操作を行うだけで、誰でも簡単にスポーツAIカメラによる撮影・ライブ配信・アーカイブ保存を行えるサービスだ。
利用者側のおもな特長は次のとおり。受付での申告後にQRコードを読み取り、氏名・メールアドレスの入力、競技の選択・タイトル入力を行うだけで撮影が始まる「カンタン5ステップ操作」。スポーツAIカメラがAI分析により試合の動きを自動で追尾して撮影するため、カメラワークや専門知識が不要な「自動追尾&自動配信」(一部は固定カメラ設置施設)。対象施設の利用者であれば無料で撮影・配信機能を使える点(無料期間は各自治体により今後変動予定)。「限定公開」も選べるため、チーム内での戦術分析・振り返りや、保護者・関係者限定のライブ視聴にも対応する点。そして、撮影した映像は1年間保存され、後からの見返しや分析・記録に活用できる点だ。
施設運営者(自治体・管理元)側にもメリットがある。事前予約の調整や機材利用予約の手間がなく、現場受付での簡単な案内のみで運用できるため、施設スタッフの管理業務を大幅に削減できる。あわせて「手軽に撮影・共有ができる先進施設」として価値を高め、地域スポーツチームや大会の誘致・利用促進にも寄与するとしている。
「マチスポ」実証自治体への導入施設
「マチスポ」の連携協定を締結している以下の自治体の対象施設で、本サービスを利用できる。地元の小中高生・社会人チームの試合や練習から、地域大会・リーグ戦の記録・配信まで幅広く対応する。各施設で撮影された公開動画は、特設配信ページから誰でも視聴できる。
沖縄県恩納村では、赤間総合運動公園のサッカー場(天然芝)と陸上競技場(人工芝サッカーピッチ)に、それぞれスポーツAIカメラを設置。映像配信は「ユウナスポーツ恩納AIライブ」で行われる。
沖縄県宜野座村では、宜野座アリーナにスポーツAIカメラ1台と固定カメラ2台、宜野座スタジアムに野球専用のスポーツAIカメラ(センター側・ホーム側各1台)を設置。映像配信は「宜野座スポーツAIライブ」で行われる。
宜野座スタジアムでは、8月22日(土)・23日(日)に「日本旅行沖縄プレゼンツ 第1回台湾×沖縄中学硬式野球交流大会」の配信も予定されている。沖縄県内の中学硬式野球3大リーグのトップチームと、台湾・嘉義市の中学校代表チームによる、4チーム総当たりの国際親善交流大会だ。ライブ配信終了後は、アーカイブ映像として視聴できる。
利用の流れ(5ステップ)
利用手順は次の5段階だ。まず施設受付で、使用するカメラの種類と撮影開始・終了時刻(最大6時間)を申告する(STEP 01)。受付に掲示されたQRコードを読み取り、代表者氏名・メールアドレスを入力して規約に同意する(STEP 02)。公開範囲(全体公開/限定公開)とスポーツタイプを選び、動画タイトルを入力して「録画を開始」をタップする(STEP 03)。すると自動で配信・視聴ページが生成され、撮影が始まる(限定公開は専用Viewerで視聴。STEP 04)。申告した終了時刻になると自動で撮影が止まる(途中の手動停止も可能。STEP 05)。
今後の展望
NTTSportictは今後、自治体の公共スポーツ施設にとどまらず、民間スポーツ施設や、自社グラウンド・専用練習場にスポーツAIカメラを設置しているスポーツチーム(クラブチーム、実業団、学校の部活動など)への導入・展開も順次拡大していくとしている。チーム専用施設でも「現地で誰もが手軽に練習・試合を自動撮影・共有できる」環境を整え、チーム強化や戦術分析、ファン・保護者向けの映像配信の省力化を後押しするねらいだ。
「マチスポ」について
「マチスポ」は、地域内のスポーツ施設にスポーツAIカメラなどを設置し、無人自動撮影によるライブ配信・アーカイブ配信やコミュニティ機能をパッケージ化して提供する地方創生ソリューション。地域のスポーツコンテンツを低コストで継続的に発信・アーカイブ化することで、スポーツを通じた関係人口の創出、地域コミュニティの活性化、子どもたちのスポーツ機会の創出をめざしている。
